ものは少なく、幸せは多めに
0:15
この箱の中身は何だと思います? 何であれ大切なものです こいつとは常に一緒に アパートを渡り歩いています
0:26
(笑)
0:28
(拍手)
0:31
こんな光景見たことありますか? アメリカ人の一般家庭には 50年前の3倍ものスペースが あることはご存じでした? 3倍もですよ 余分なスペースがこんなに増えたなら 場所は有り余ってると考えますよね でもそれは違います 都市部では20万km2を超える 220億ドルに及ぶ新産業が誕生しました 貸し倉庫業です さてスペースは3倍になったものの 私たちは買い物上手になりすぎて 更なるスペースが必要な事態となっています どんな弊害があるのでしょう? クレジットカードの負債がかさみます エコロジカル・フットプリントが急増します そして私たちの幸福度が ここ50年間横ばいなのもこのためです
1:18
そこで改善策を提案したいと思います 実は「少なさ」が「多さ」を生むかもしれません 皆さん どこかで「少なさ」に 幸せを覚えたことがあるはずです 大学の寮の部屋で 旅行中にホテルの部屋で 森の真ん中のキャンプ中に もしくはボートの上で 形は何であれ このような場面で 皆さん開放感や自由を 感じたのではないでしょうか そこで提案なんですが モノとスペースを減らして フットプリントを削減しませんか 同時に支出も押さえられますし 更には人生にゆとりを持つことができます
1:58
そこで この提案を更に推し進めて 解決策を探るために Life Editedというプロジェクトを立ち上げました まずMutopo.comとJovoto.comに協力して貰い 私の39平米のアパートをクラウドソーシングしました オフィス 10人用の食卓 ゲストルーム そして カイトサーフィン用具 全て必要でした 世界中から300を超える応募が集まり 私だけの宝石箱ができあがりました 55平米ではなく 39平米の部屋を買うことで あっという間に20万ドルの節約です スペースが限られれば家具も小さくなるので 更なる節約へとつながりますし それだけでなくフットプリントも減少します 本当に気に入ったものだけで 構成された自分の オーダーメイドの部屋に いること自体が楽しみになります
2:52
どこから始めればいいのか? 主なアプローチは3つです まず 徹底的に無駄を省くことです 生活するスペースを確保しなくてはいけません 「何年も着てないこのTシャツはどうしよう?」 「やっぱり もう捨てようかな」 生活に不必要なモノは削りながら 増やさないようにする努力が必要です モノを買う際はよく考えて下さい その為には自問しましょう 「これを買って本当に幸せになれるかな?」 そうは言っても 一部のモノは買うべきです ただし ありふれたものでなく長年にわたって 愛用できるモノを買いましょう
3:29
次に新たなマントラを掲げます 「小さい = セクシー」 スペースの効率化は急務です たまにしか使わないものではなく 年がら年中使用するようなものは 必ず要りますよね コンロを3つも使わないなら 6つもある必要はないですよね? そこでコンパクトに収納できるものや デジタル化されたものが理想的になります 書類も書籍も映画も 全て魔法のように 消し去ることが出来ます
3:57
最後に スペースや家具は多機能のものがいいですね トイレとシンクの融合 ベッドにもなる食卓 余分な場所はとりません 引き延ばすと10人分の いすになるサイドテーブル ご覧頂いているLife Editedプロジェクトでは 変形家具と動く壁を組み合わせ スペースの有効活用を図っています そこのコーヒーテーブルは 縦横に伸ばすと 10人分のスペースになります オフィスも折りたたんで 簡単に収納できます 指で押すだけでベッドが飛び出します ゲストが来たらって? 壁の裏には 折りたたみのベッドがあります もちろんホームシアターも忘れてはいけません
4:39
さて 私はなにも39平米の家で 暮らせと言っているのではありません しかしコンパクトな生活の利点は分かって下さい 84坪から56坪へ 42坪から28坪へと減らしましょう 皆さん ここでは 小さなホテルの部屋に泊まっています 荷物も限られているはずです 何か不満はありますか? そこで帰宅してドアを開けたら こう自問して下さい 「少しコンパクトに生活できないか?」 「そうすれば自由も増えないか?」 「空き時間もできるかな?」
5:12
この箱の中身はなにかって? そんなことはどうでもいいんです こんなものは要らないんです 皆さんなら何を入れますか もしかしたら 「少なさ」は 「多さ」を生むかもしれません ですから 幸せのために スペースを空けましょう
5:31
ありがとうございました
5:33
(拍手)