TED和訳まとめ

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TED和訳まとめ

TEDとは世界の叡智が講演をおこなう極上のカンファレンスです。

あなたはとてつもなく創造的な天才なのよ


 エリザベス・ギルバート

Elizabeth Gilbert
Writer
「食べて、祈り、愛」の作者であるエリザベス・ギルバートは、いくつかの大きな話題について長い間懸命に考えてきました。 彼女の魅力:天才、創造性、両者ともに私たちが自分のやり方でどのように取り入れるか. Full bio

 

0:11


私は作家ですが― 書くことは 仕事以上のものです ずっと 情熱を注いできたし― 今後もそれは 変わりません と言いつつ 最近変わった体験をしました 公私にわたって… 仕事への姿勢を 考え直すことになりました 最近 回顧録を書き上げました 題名は― "食べ祈り愛する(Eat, Pray, Love)" 明らかに 今までの作品と違います どういうわけか 各国語に翻訳され― 話題を呼び 世界的ベストセラーになりました その結果として 今ではどこでも― 運が尽きたヒト扱いされます 本当に "もう終り" なんです みんな 心配顔でこう言います "あれを越えられなかったらと 不安では?" "不安にはならない? " "一生書き続けようと―" "注目される本が書けないって" "もう 二度と"


1:18


まあ 勇気づけられますこと もっとヒドい経験もあります 20年以上前 10代の頃 言ったのです 作家になりたい と 人々は今と同じ 不安顔でした "成功しなかったら?" "拒否される屈辱に耐えられる?" "一生 書き続けて―" "何も完成しなくて―" "口は 失敗の苦汁に満たされ―" "破れた夢の山なす残骸の上で のたれ死んでも?" (会場 笑) そんな感じでした


1:53


これらの答えは 端的には"イエス" です もちろん不安です 常に不安です 怖いものは山ほどあります 他人が分らないものも… 海藻など ゾッとします でも執筆に関しては― 最近 ずっと考え続けています 理にかなってるか と 天職だと思うことを― 恐れるのが当然と みなされるのが? クリエイティブの世界が 他と違うのは― 精神を気遣われる ということ 他の職業では あまりないでしょう? 父は 化学技術者でした 私の記憶では 40年勤めた間に― 仕事が不安か と訊いた人はいません "最近 化学技術スランプは大丈夫?" ありえないでしょう? もっとも 化学技術者のほうは― 何世紀も 風評とは無縁です "躁うつの飲んだくれ" という風評とは… (会場 笑)


3:06


作家には つきものです いえ 全クリエイティブ業界で… 精神不安定で 知られているし― 無残な死者の数を見ても 明らかです 20世紀だけで 偉大な創作者たちが― どれだけ 早世し自殺しているか 実際の自殺でなく― 自分の才能に殺された人もいます ノーマン メイラーは生前 言いました "作品が ジワジワと私を殺す" ライフワークに対し 尋常ではない考え方ですが― 誰も驚かないでしょう 長年 聞き慣れた話ですから 当然のことと 捉えられています 創造に苦悩はつきものであり― 芸術性は 必ず最終的に苦痛をもたらすと…


4:04


今日の提起は ここです これで いいと思います? 変だと思いません? よく考えてみても…? 私には 引っかかります 忌まわしいし― 危険な発想でしょう 次世紀に残してほしくない むしろ生き続けるよう 励ますべきでは?


4:28


自分の状況から見ても 分かります あの暗い前提を 受け入れるのは― 危険でしょう ことに私の― 今の状況を 考えるなら… つまり… この通り― まだ若く 40そこそこ 仕事も あと40年続けるかもしれない 今から先 書き上げるものは間違いなく― この前出版した本と 比較されるんです 信じられないぐらい売れたあの本と… ここだけの話 率直に言うと― 今後 代表作を書ける見込みは低いんです ああ なんてこと! こんな風に考えて 人は― 朝9時からジンを飲むようになるんです それは ごめんです (会場 笑) 好きな仕事を続けたい


5:25


そこで考えます "どうやって?" 振り返って じっくり考えました 書き続けるために なすべきことは― 心理的に守れるものを作ることだろう と 安全な距離を 保てるようになること 作家としての私と 未来の作品の評価を― 心配する私の間に… 昨年中 手本を探し続けました 歴史も さかのぼり― 様々な社会も 探りました より良く まっとうな見解はないかと 創作者を助け 創作につきものの― 精神的リスクを管理できないか…


6:09


古代ギリシャとローマにありました ついて来て下さい じき戻りますから 古代のギリシャとローマでは― 信じられていませんでした 人間に創造性が備わっているとは… 創造性は 人に付き添う精霊で― 遠く未知のところから来たのです 人間の理解を超えた動機から… 古代ギリシャ人は 精霊を"ダイモン"と呼びました ソクラテスは ダイモンがついていると信じていた 遠くから叡智を語ってきたと… ローマ人も同様でしたが― 肉体のない創造の霊を"ジーニアス" と呼びました 彼らは "ジーニアス(天才)" を― 能力の秀でた個人とは 考えなかった あの精霊のことだと 考えていました アトリエの壁の中に生き― ハリーポッターの妖精ドビーのように… 創作活動をこっそり手伝い― 作品を形作るんです


7:16


素晴らしい! 先ほど話した"距離"が存在します 作品の評価から 心理的に守られるものが… そういうものだと 人々は信じていました 古代のアーティストは 守られていたのです たとえば 過剰な自惚れから どんなに立派な作品でも 自分だけの功績ではない 霊が助けたと 知られていたからです 失敗しても 自分だけのせいじゃない "ジーニアス" が ダメだったんです この考えは 長らく西洋に浸透していましたが―


7:51


ルネッサンスが全てを変えました とてつもない考えが現れた 世界の中心に 人間を置こうではないかと 全ての神と神秘の上に… 神の言葉を伝える謎の生き物は 消えた… 合理的人文主義の 誕生です 人々も信じ始めました 創造性は 個人の内から現れるのだと 史上初めて― 芸術家が "ジーニアス" と呼ばれるようになりました "ジーニアス" が側にいるのではない


8:21


これは大きな間違いですよ たった一人の人間を― 男でも女でも 一人の人を― 神聖で創造的な謎の― 本質で源だと 信じさせるなんて 繊細な人間の心には 少し重荷では? 太陽を飲めと 言うようなものです 歪んだエゴでしょう それが 作品への過剰な期待を作り― その期待へのプレッシャーが― 過去500年 芸術家たちを殺してきたんです


8:58


もしこれが事実なら― 事実だと思いますが― 問題は 今後です 他に道は ないでしょうか? 創造性の謎と 上手に付き合うには― 昔の考え方に ならえばいい? 恐らく無理でしょう 500年に及ぶ 合理的人文思想を消すのは… 18分のスピーチでは ね 恐らく この会場にも― 科学的な正当性を 疑う人がいるでしょう 妖精というアイデアに… 彼らが 作品に甘い蜜をかけるなんて? 深入りは しませんが―


9:41


提起したいのは ここです "いいじゃない?" "何がいけない?" と 今まで聞いたどの話より 納得いきます 創作過程の 意味不明な気まぐれが― 説明できます 何か創ろうとした人なら分かる― つまり皆さん ご存知のあの― 非合理な過程です ときに超常現象とさえ感じられる…


10:10


最近 非凡な詩人 ルース ストーンに会いました 90を超えても現役の詩人です 彼女はバージニアの田舎で育ち― 畑仕事をしていた時に― 詩の到来を 感じたそうです 大地の彼方から やってくるのを… ものすごい一群の風のようなものが― 大地を越えて突進してくるのを― 地面の振動を感じて 察したそうです なすべきことは ただ一つ "がむしゃらに走る" こと がむしゃらに家へ走り― 詩に追われながら― 素早く 紙と鉛筆を手に取り― 詩が 身体を通り抜ける時に― つかまえ 書き留める 間に合わない時もありました 走って走って… 間に合わず― 身体から素早く 抜けてしまった 彼女によると "恐らくそのまま― 次の詩人を探しに行った" と 別の機会には― これは秀逸ですが― 逃がしそうな時が ありました 必死で走り 紙を探し― 詩が身体を通り― 抜けようとした瞬間 鉛筆をつかみ― もう一方の手を伸ばし― 捕まえたそうです 詩の 尻尾をつかみ― 身体の中に 尻尾の方から取り込み― 書き写していったんです 詩は完璧に出来ましたが― 全て 逆さまでした (会場 笑)


11:44


それを聞いて思ったんです "まさか"と 私のやり方とソックリだったので (会場 笑)


11:55


身体を通る部分じゃないですよ! 私は頑固なので 仕事は― 毎朝 同じ時間に起き― 苦心してコツコツ書いています そんな私でも― 出合う瞬間があります 皆さんも経験あるでしょう アイデアが降りてくるんです どこからともなく これは一体? 取り乱さずに どう対処しましょう? 正気を保ちながら?


12:28


対処法の現代における お手本は― ミュージシャンの トム ウェイツです 数年前 雑誌の取材で会い― この話をしました 彼の人生は 典型的な― 苦悩する現代アーティストでした 扱いにくい創作の衝動を― 制しようと苦心していました 内面の衝動を…


12:52


歳をとり 穏やかになり― ある日 L.A.のフリーウェイを走っていて― 全てが変わりました 飛ばしていたら 突然― 頭に 曲の断片が聴こえてきた とらえ難くもどかしい 閃きとして… たまりません 素晴らしくて― 待ち望んだ瞬間なのに― 紙も鉛筆もないんです テープレコーダーもない


13:16


いつもの焦燥に 駆られました "これを逃して―" "一生悩まされる" "俺はダメだ 無理だ" 慌てる代わりに 止めました 思考回路を止め― 斬新な行動に出ました 空を見上げ― "なあ 運転してるのが分からないのか?" (会場 笑) "今 曲が書けるとでも?" "書いてもらいたきゃ 出直して来いよ" "面倒見てやれる時に" "でなけりゃ 他所をあたってくれ" "レナード コーエンにでも"


13:55


以降 作曲の姿勢が変わったそうです 作風は変わりないですが― 作曲の姿勢と それに伴う不安は― "ジーニアス"を出したら 消えたのです 問題の元を 本来の場所に返し― 葛藤しなくても良いと 気付きました 奇妙で一風変わった 共同作業です 彼と 変わった外部のモノとの対話… 別モノとの対話です


14:25


この話を聞いて 私も少し― 仕事の姿勢を変え 助かったんです あのベストセラーを執筆中― 絶望に陥ったとき― 頑張っても 上手く行かず― 悲惨な結末を考え始めました 最悪になるわ と 悪いどころか史上最悪! 葬ろうかと思い始めた時に― トムの話を思い出し― やってみました 原稿から顔を上げ― 部屋の片隅に話しかけたんです "ちょっと" と声に出して "仮に この本がイマイチでも―" "私一人の責任じゃないわよね?" "全力投球なのは分かるでしょ?" "これ以上は無理" "良くしたければ 役目を果たして" "その気がないなら いいわよ" "私は自分の役目を果たすだけ" "しっかり書いておいてね" "私は やることやったって" (会場 笑)


15:31


だって― (会場 拍手) ご覧の通りじゃないですか? 昔 北アフリカの砂漠では― 月夜に 踊りと歌の祭典がありました 明け方まで何時間も 見事なものです プロの踊り手は― 素晴らしいです たまに ごくまれに― 踊り手が 一線を越えることがある 何の話か お分かりですよね そんな場面に出合ったことありません? まるで時が止まり― 踊り手が ある境界を抜ける… いつもの踊りと 変わらないはずなのに― すべてが符合し― 突然 人間には見えなくなる 内から足元から輝き― 神々しく燃え上がるんです


16:25


当時の人々は そんな時― 何が起きたか察し その名を呼びます 両手を合わせて 唱え始めます "アラー アラー 神よ 神よ" "あれは神だ" と 歴史の本によると― ムーア人は南スペイン侵攻時 その慣習も持ち込みました 長年かけて発音も変わり― "アラー アラー" から "オレー オレー" へ… 今でも闘牛とフラメンコで耳にします スペインでは 演者の驚異的な動きに― "アラー オレー" "すごい! ブラボー!" 神を垣間見るんです 素晴らしい まさにこれです


17:09


ただし厄介なのは 翌朝です 踊り手が目覚めると― 火曜の朝11時で もう神はいません 膝の悪い老いた人間が一人… 恐らく あの高みに再び上ることも― 回転しても 神の名を呼ぶ人もない… 残りの人生は? つらいことです 最も辛い現実です 創造的な人生上で… いえ そこまで酷くないかも… もし初めから 非凡な才能が自分に― 備わっていたと 信じなければ… その力が借り物だと 思い― 謎の源から 人生に添えられ― 終えたら 他へ行くものと思えば… そう考えれば 全て変わります


18:06


私も そう考え始め― この数ヶ月 考え続けてきました もうすぐ出る本を 書いている間に… 危険なほど期待された最新作― 異常な成功の 次の作品です


18:20


自分に言い聞かせ続けました のまれそうになった時に― 恐れない ひるまない やることをやるだけ 結果を気にせず 続けよ と 踊るのが仕事なら 踊るだけ 気まぐれな精霊が 割り当てられ― あなたの努力に対し 一瞬でも奇跡を― 見せてくれたら… "オレー!" 見せてくれずとも踊るだけ それでも 自分に"オレー" と そう信じますし 広めませんか それでも"オレー" と 真の人間愛と 不屈の精神を― 持ち続けることに対し…


19:02


有難うございました (会場 拍手) ありがとう (会場 拍手)


19:10


"オレー!" (会場 拍手)

 

 

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「食べて、祈り、愛」の作者であるエリザベス・ギルバートは、いくつかの大きな話題について長い間懸命に考えてきました。 彼女の魅力:天才、創造性、両者ともに私たちが自分のやり方でどのように取り入れるか. Full bio